新田都志子研究室

教育、研究、キャンパスの日常たまに趣味

後期もオンライン授業のため自分用のメモとしてブログ再開しました。

日経オンラインセミナー デジタルトランスフォーメーション(DX)

 新型コロナウィルス拡大後、マイクロソフトのCEOサティア・ナディラ氏が語ったCOVID-19によりこの2カ月で2年分のデジタルトランスフォーメーションが起きた」 
という言葉は記憶に新しい。事実、本学も使っているMicrosoftのオンライン会議システムであるTEAMSは1.5か月で7割増え、4月一か月で一日2億人以上のミーティング参加者からアクセスがあり、41億回以上の会議が行われたそうです。ZOOMはもっと多くの人がアクセスしたでしょう。

 今や、DXという言葉を聞かない日はないほどです。先日、DXに関する日経ビジネスの無料オンラインセミナーを受講しました。無料のためかどうかわかりませんが、録画やスクショは禁止は当たり前としても日経からきたメールに

 .受講者は、動画を録画・キャプチャーすることは一切できません。

 また、SNSなどへのアップも禁止します。

 もし、発見した場合、事務局は削除を要求できることとします。

 

 .セミナーの内容や受講者の個人情報などはセミナー内のみとし、

 口外しないでください。

 と書いてありました。今時、SNSで発信もだめ、内容は口外しないでくださいとは…しかもテーマがDXなのにと思っていたところ、当日の開始前の案内に 「#日経ビジネスLIVE」をつけて感想など拡散お願いしますと書いてあり、誰か言ったのか、営業とセミナーの主催との意識のずれなのかわかりませんが、いずれにしても少し内容に触れても良いようなので書き留めたいと思います。

第一部デジタル技術と社会変革

今回の内容は第一部がヤフーの川邊社長と三菱UFJリサーチ&コンサルティングの南雲専務による「デジタル技術と社会変革」、第二部が経産省大臣官房企画官(デジタル戦略担当)の津脇さん、SOMPOホールディングスCDOの楢崎さん、ビービットの藤井さんの3人による「企業のDX実現に向けた期待と課題」と題したパネルディスカッションでした。


第一部では南雲氏からはエストニアのデジタルガバメントの話がありましたが、2002年よりデジタルIDと電子署名活用によりGDPの2%が伸び98%の国民がIDカードを取得。普及のためには自分のデータを誰が見たのかが可視化される。つまり信頼性が担保されているという話が非常に印象的でした。

昨今の厚生労働省のコロナウィルス感染の接触通知アプリでさえなかなかダウンロードしない現状を見るとこの信頼性の問題は非常に大きいと思います。また、コロナ禍でも何度か大学に押印に行かねばならなかった経験からも自分事として大いに関心をもって聞かせて頂きました。

 ヤフーの川邊社長からは「コロナでとにかく店舗で待ちたくない人が増加。しかし、ものはすぐ欲しいのでネットで決済だけし、店舗受け取りが増えた。データで消費者インサイトを可視化し、オーダーメイドでの課題解決が容易になった」 との発言が。また、

 新型コロナウィルスでデジタル化が加速した。コロナ前もデジタル化が必要と叫ばれていたが、利便性や生活のしやすさだけ強調すると重みがない。コロナでデジタル化しないと死ぬかも(ハンコ文化)、生活が成り立たない、国が亡びるかもなどサバイバビリティになって初めて有効になるのでは



というお話は大いに同意しました。

問題が露呈した対面理想主義分野

今回対面主義を理想としてきた分野がことごとく対応が遅れ問題が露呈した例として、医療、教育、行政…対面であるべきという固定概念があったが、今後は価値の変容が必要との話も。

今後はもう一つの選択肢としてのオンラインがあるのではという提言が、オンライン授業をやってみて私も最も感じたことでもあり、恐らく学生も感じたであろうと思います。

第二部は短い時間でしたが、非常に濃密で3人とも興味深いお話でしたが、特に藤井さんの話が非常に論理的かつ現実問題に踏み込んでいて大変刺激になりました。最近聞いた話では一番面白かったです。特にデジタルとリアルの話が自分自身の問題意識にも大いに役立ちました。

セミナー後早速著書2冊をアマゾンで注文。まだ読んでいませんが、読了したら感想を書いてみたいと思います。

FullSizeRender


セミナー全体を通じて感じたこと

デジタル化でどう幸せになるのか、どういう風に幸せになるのか。どんな価値、どんな社会を実現したいのか…
という問いが心に残りました。デジタル化するのが目的ではなく、デジタル化してその後どうしたいのか…

コロナで否応なしに加速したデジタル化…アフターコロナの時代にどんな社会を描いてくれるか楽しみです。

エスカレーター研究オンラインミーティング

昨日はゼミの学生二人と一緒に(株)計画構造研究所の小川さんとエスカレーターの課題についてオンラインミーティングを行いました。社会科学が専門の我々とは全く異なる視点で視野も大いに広がりとても有意義な時間を過ごすことができました。本当にありがとうございます。

NHK未来スイッチで連載

計画構造研究所はエンジニアリングで社会の様々なソリューションを提供している企業ですが、一昨年NHKの「未来スイッチ」のエスカレーター編で片側を空けて歩行するのと両側に立ち止まるときでは輸送効率の点からどうなるのかシミュレーションをされた方々です。我々の研究も同じくNHKで取り上げられたことからずっと注目をしてきていました。

「みんなで止まれば速くなる」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/miraiswitch/article/article11/

新田ゼミが取り上げられたのはこちら。「思わず立ち止まるデザインを考えた」
https://www3.nhk.or.jp/news/special/miraiswitch/article/article16/

top-16-960x540


昨年からずっとお会いしてお話を伺いたいと思っていたのですが、昨年は夏休みはずっと六本木ヒルズでの実証実験をやっていて、なかなかお会いすることもできませんでした。

しかし、今年は直接お会いできない代わりに、この暑さの中移動もなく時間的余裕が持てるオンラインでのミーティングという手段で実現しました。オンラインも捨てたものではないですね。

初めてお会いしてしかもオンラインなのになぜか昔から良く知っている人のように感じたのは不思議です。アプローチの仕方は違ったとしてもエスカレーターの片側乗車を何とかしたいという気持ちは同じだからでしょうか。今後もぜひ協力してやっていきたいものです。

皆んなで進めるエスカレータープロジェクト
社会課題の解決には立場を超えた力を結集

エスカレーターについては現在学生達は3年生5人でWithコロナ時代の乗り方の研究を続けていますし、昨年までの内容をHPを作って報告しようと頑張っています。私は昨年「商品開発管理学会」で報告したものをベースに現在論文執筆中。やはり研究者としてアウトプットしていかないとだめなんだと昨日のミーティングでも再認識

エスカレーター研究のオンラインでミーティングは今回で既に7回目になりました。手すりのラッピングと足型の施工をして頂いた「アサイマーキングシステム」、同じ理念で協力している「東京理学療法士協会」の皆さま、昨年実験場所を提供して頂いた森ビル(株)の皆さま、エスカレーターを文化人類学の立場で研究なさっている江戸川大学名誉教授の斗鬼先生、最もエスカレーター問題に頭を悩ませているJR東日本の皆さま、そして私がこの社会課題を何とか解決したいという強い気持ちを持ったきっかけであり障害があることで右にしか立てないという事実を教えてくださった白岩さん…多くのエスカレーター改革チームの皆さんとミーティングを重ねてきました。

経営学には近年コレクティブインパクトという概念が出現しています。単なるコラボレションに留まらずNPOや企業、行政などのセクターを超えて共通のアジェンダをもとにコミットするというものです。まさにそんな感じで進めています。少しでも安全で誰もが公平に使えて楽に移動できるエスカレーターを目指して!!!

5005
昨年8月六本木ヒルズの森タワーにて
今年はこんなこともできないですね😢





読者登録
LINE読者登録QRコード
最新コメント
メッセージ
QRコード
QRコード
プロフィール

Toshiko.Nitta

大学院と学部でマーケティングを教えています。近年は社会の課題を解決するソーシャルマーケティングに関心があり研究を行っています。趣味はフィギュア・スケート観戦。大学のフィギュアスケート同好会の顧問も(笑)

アクセスカウンター
  • 累計:

RSS