TEDのプレゼンは常に触発させられますが、このデビット・ケリーのプレゼンの中に出てくる子供のMRIの診療を画期的アイディアで変えた話は何度見ても興味深いし感心させられます。そして最後の話にはホロリ。病院のコストを削減するというビジネス面での成功と子供の命を救うということが両立できたこと。なぜ、こんなアイディアが思いついたのか。素敵な話です(この話は5分40秒くらいから)

 MRIの振動や音は大人でもとても怖いと感じるのにそれを子供が嫌がらないはずはないですね。子供たちの8割が鎮静剤を使用していたそうです。なので、子供たちの体への負担はもちろん、一日に診療できる数も少なく、また麻酔医も必要とコストの面でも問題がありました。それを子どものための冒険に 変えたのです 。装置や部屋の壁いっぱいに 絵を描き  オペレーターも 子ども博物館の職員など 子どもをよく知っている人たちに 手ほどきしてもらいました。 子どもたちが来たら 船の騒音や振動の話をします。  そして言うのです 「さあみんな これから海賊船に乗るからね 。でも じっとしていて 。海賊に見つからないように」
 
 その結果鎮静剤を使用する子は1割に激減。MRIを終えて出てきた女の子が「ママ、明日もここに来ていいよね?」と言っているのを聞いて設計者のダグは泣いてしまったそうです。
 
 問題解決の方法や考え方にハッとさせられます。